みなさんこんにちは。南信のTCGショップ、MAGの山田です。
今回は新たなカジュアルフォーマット、Brawlについてお話させていただきます。
目次
Brawlって?
MTGには《殴り合い/Brawl(メルカディアン・マスクス)》というカードがあるようですが、
それではなく、ウィザーズ社が新たに提案する新フォーマットです。
Brawlの意味は、「喧嘩」だそうです。ちょっと物騒だな~と思いながらもう少し調べてみたところ、俗に「にぎやかなパーティー」という意味があることを知りました。
さて、ふんわり意味も理解したところで、MTGにおける「にぎやかなパーティー」こと「Brawl」について見ていきましょう。
その正体は、スタンダードで使用可能なカードのみを使った統率者戦(多人数戦)でした。
構築のルール
- 伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーを”統率者”に指定。
- デッキは統率者を含めて60枚。(統率者+59枚)
- デッキには、統率者が”持たない色”のカードを入れることができない。土地も同様。
- 基本土地以外はデッキに1枚制限。
ゲームのルール
- 統率者を統率者領域に置いた状態でゲームスタート。統率者は、マナコストを支払うことでプレイすることができる。
- 統率者が領域を移動(墓地に置かれたり手札に戻ったり追放されたり)する場合、統率者領域に戻ることができる。
- 統率者領域から再び唱えるためには、唱えた回数1回につき追加で無色2マナを支払う必要がある。
- 初期ライフは30。
- 最初のマリガンだけ7枚でできる。
注意事項としては、スタンダードで使用可能なカードのみを使った統率者戦とお伝えした通り、
スタンダードで使用不可能なカード、すなわち禁止カードは使うことができません。残念。
実際にやってみた
では実際にMAGでプレイされたデッキを、いくつか画像で紹介させていただきます。
まだまだ粗削りですが、みんな楽しんでやっています。4/18現在(KLD~RIX)
カードピックアップ
潤滑油アーティファクト
置いておける3ドロー。ゲームのスピードは早くないので、じわじわとアドバンテージを稼いでくれます。
不要カードを入れ替えてくれます。
土地をサーチしてきちんと伸ばすことができます。裏返ると防御力アップ。
マナアーティファクト
マナ加速兼ブロッカーになります。
マナが伸びてきたら1ドローに変換できます。
追加の荷馬車です。
リセットカード
ライフゲイン付。
破壊不能のアモンケット神たちを倒せる数少ないカード。
効果が薄いときにはサイクリングが可能。
土地を破壊してクリーチャーとプレインズウォーカーに20点ずつ。
巧技ならではの追加のアクションが可能。
倒せる範囲は少ないですが、終盤は相手のみ。
軽めのリセット。
インスタントの全体2点。ベケット率いる海賊デッキには効果が薄いです(笑)
置物破壊
ライフゲイン付。
クリーチャーも倒せる。
複数破壊。
複数破壊。
クリーチャー兼置物破壊。
シンプルな置物破壊。
ライフゲイン付。
土地までいける。
土地
アーティファクトは採用されることが多いので5色ランドとして。
終盤はアドバンテージ源に。
- 各種砂漠サイクリングランド
キャントリップ付。
- タップイン2色ランド
デッキビルダーセットに収録されているため、10種全て使えます。
色安定に。
色安定のためにも良し、終盤は厄介なイクサランの両面土地対策に。
5色ランド。エネルギーの供給ができるとベスト。
各対戦相手と書いてあるカード
各対戦相手と書いてあるカードは効果が普段の3倍なので、強さがガラリと変わります。
反逆の先導者、チャンドラ、熱烈の神ハゾレト、炎鎖のアングラス、 木端 // 微塵 の微塵など、構築で見かけるものから、霰炎の責め苦やヴォーナの飢え、栄光の神バントゥ、バントゥの碑など、なかなか見ないカードまで。
カードを探すのも楽しいですね!ちなみに鮮血流なんかは、吸血鬼デッキで使うとすごいことに。
感想
デッキは意外とすぐ完成しました。土地25枚と残り35枚、バランスはいつものスタンダードの感覚で組めたのも大きかったと思います。
通常の統率者戦と違い、無限コンボも少ないため、勝ちに行くには殴りにいく必要がありました。
しかし殴りあおうとクリーチャーを並べると、盤面は膠着しがちだったので、そんな時は、やっぱり飛行が強いですね。
インスタントの除去も少ないので、機体かつ飛行の霊気圏の収集艇と領事の旗艦、スカイソブリンは破格の強さでした。
あとは、マナフラッド(土地の引きすぎ)の受けができるようにしておくといいですね。スカラベの神や蠍の神[/card、[card]歩行バリスタといったカードはフラッドの受けに最適です。
プールはスタンダードなのですが、とにかく普段見られない様々なことが起こります。
ロナスの碑+霊気圏の収集艇+緑地帯の暴れ者のコンボで、緑1マナにつき+2+2された絆魂飛行トランプルに攻撃されたり、盤面が非常に不利な状態から絶滅の星で逆転したり、副陽の接近を打ったら3人から総攻撃されて7点くらい軽く吹き飛んだりと、とにかく非常に楽しいです!見慣れないコモンカードがシナジーですごいことを引き起こしたりするので、見ていて飽きません。
終わりに
いかがだったでしょうか。この記事を読んで、少しでもBrawlをやってみようかなと思っていただけたなら幸いです。
そして今月末には、伝説のカードを多く収録する新セットである”ドミナリア”が発売されます。
神話レア、レア、アンコモンにまで、さまざまな伝説のクリーチャーたちが存在していますね。カードの性能的にもストーリー的にも、非常に魅力的なセットです。
お気に入りの1枚を見つけて、彼らと「にぎやかなパーティー」を楽しんでみてはいかがでしょう。
ドミナリアは4月21日(土)22日(日)にプレリリースイベント、4月27日(金)発売です!
読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
やまだくん
南信のTCGショップMAG店長。競技イベントに遠征するため、土曜日はお店にいないことも多い。