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ヴィンテージ環境のドルイドの誓いデッキについて
初めての方はどうも初めまして、そうでない方はまたお会いましたね。オサです。
はま屋のヴィンテージの記事ですが、前回のデルバーに引き続いて第2回はドルイドの誓い/Oath of Druidsデッキ、つまりオースについて取り上げてみようと思います。
デッキ名の通り、デッキの核であるドルイドの誓い/Oath of Druidsはその強力さ故に様々なフォーマットで禁止されているので、現在、オースといえばヴィンテージ環境のデッキを指しています。
その動きは至極簡単で、ドルイドの誓いを張る→相手の戦場にクリーチャーが出る(出なければ禁忌の果樹園からマナを出して強引に出す)→アップキープに誓いが誘発してフィニッシャーがデッキから登場して勝つ、というものです。
カウンターを多数積んでコントロールデッキの体裁を取っていますが、早ければ2ターン目にフィニッシャーが登場し試合を終わらせることもある非常に凶悪なデッキです。
とはいえ百聞は一見にしかず、まずはデッキレシピを見てみましょう。
サンプルデッキ - ドルイドの誓い
- サンプルデッキ
- Main Deck(60 cards)
- 4 禁忌の果樹園 [商品検索]
- 2 島 [商品検索]
- 2 Tropical Island [商品検索]
- 2 Underground Sea [商品検索]
- 1 汚染された三角州 [商品検索]
- 4 霧深い雨林 [商品検索]
- 3 グリセルブランド [商品検索]
- 2 狼狽の嵐 [商品検索]
- 4 精神的つまづき [商品検索]
- 2 誤った指図 [商品検索]
- 3 Mana Drain [商品検索]
- 4 Force of Will [商品検索]
- 1 Ancestral Recall [商品検索]
- 1 渦まく知識 [商品検索]
- 1 吸血の教示者 [商品検索]
- 1 大渦の脈動 [商品検索]
- 3 実物提示教育/Show and Tell [商品検索]
- 4 定業 [商品検索]
- 1 Time Walk [商品検索]
- 1 思案 [商品検索]
- 1 Demonic Tutor [商品検索]
- 4 ドルイドの誓い/Oath of Druids [商品検索]
- 1 Mox Ruby [商品検索]
- 1 Mox Emerald [商品検索]
- 1 Mox Sapphire [商品検索]
- 1 Mox Pearl [商品検索]
- 1 Mox Jet [商品検索]
- 1 Black Lotus [商品検索]
- 1 太陽の指輪 [商品検索]
- 2 精神を刻む者、ジェイス [商品検索]
- Sideboad (15 cards)
- 3 突然の衰微 [商品検索]
- 3 自然の要求 [商品検索]
- 3 虚無の呪文爆弾 [商品検索]
- 4 虚空の力線 [商品検索]
- 2 真髄の針 [商品検索]
これは今年10月に開催されたVintage Championship 2014で優勝の成績を収めたデッキをサンプルとして掲載しました。強力な1枚制限カードが数多く採用されており、正にヴィンテージのデッキという感じがします。
デッキ解説
オースのフィニッシャーの選択
オースのフィニッシャーといえば、古くは変異種/Morphlingだったり、認識を食うもの/Cognivoreだったり、ダークスティールの巨像だったりしました。ここ最近はルーン傷の悪魔や引き裂かれし永劫、エムラクール&荒廃鋼の巨像、そしてグリセルブランドが採用されています。
ルーン傷の悪魔は戦場に出て好きなカード(主にTime WalkかTime Vault+通電式キーのパーツ)を手札に加えれば大体勝つだろうという理念、エムラクール&荒廃鋼の巨像はドラゴンの息/Dragon Breathの採用も伴ってドルイドの誓い/Oath of Druids誘発=即勝ちという理念、グリセルブランドはドロー量によるストームか、カウンターで自身を守りつつ殴り勝つという理念を元に選択されています。
オースのメインボード
今回のデッキはオースだけでは無く、実物提示教育/Show and Tellも採用されており、グリセルブランドを確実に戦場に出すことを核にデッキが作られています。
その為、一般的に採用されているTime Vaultと通電式キー(あるいは求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker)の無限ターンコンボが採用されていません。
私もオースは使っていますが、オースの有る無しでデッキの動きが全然違いますし、引いてしまったフィニッシャーが無駄牌になってしまうことがよくあるので、ドローソース、フィニッシャーを出す為のスペル、フィニッシャー、そしてそれをサポートするカウンターとやりたいことが良く分かります。
色々な勝ち手段をゴチャゴチャ詰め込んだタイプのオースでは無く、シンプルで古き良きカウンターオースを彷彿させる構成になっています。
オースのサイドボード
突然の衰微は万能な墓掘りの檻等の軽い置物対策で、自然の要求は檻も含めたMUD対策。虚無の呪文爆弾、虚空の力線といった墓地対策は宝船の巡航等の流行もあって枚数を割いています。
墓地に依存するデッキの代表と言えばドレッジですが、これに対しては7枚では安心できません。
そんなこともあってドレッジの核であるBazaar of Baghdadも止められる真髄の針は色々なデッキに対してサイドイン出来るので本当に重宝する1枚です。
オースの強み
上述した内容と重複しますが、クリーチャーデッキに強いとされているデッキです。
最近のヴィンテージ環境はクリーチャー主体のデッキも多くなっているので、より強さが際立ちます。
また、勝ち手段を散らすことによりオースだけでなく、実物提示教育/Show and Tellからフィニッシャーが戦場に出たり、ストームしたり、無限ターンしたり、精神を刻む者、ジェイスでコントロールしたりと多様性を持つタイプがあるのも強みといえます。
オースの弱み
強みと弱みは表裏一体です。オースはオース自身を対処されると途端に出来損ないのジェイスコントロールになってしまいます。
その為、今回取り上げたデッキの様に実物提示教育/Show and Tellが採用されていたり、他のタイプの様に別の勝ち手段を用意したりしています。
そして、オースのアンチカードは墓掘りの檻やX=2の虚空の杯ですから、これを破壊できる突然の衰微はぜひメインかサイドボードに複数枚採用したいですね。
まとめ
というわけで今回はヴィンテージ環境のドルイドの誓いデッキについて取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか。
たった2マナのエンチャントから出てくる対処不能なクリーチャーはそれだけでゲームを決める力があります。加えて、その周りを固める強力な制限カード達とカウンターによって、ヴィンテージ環境でしか味わえないパワーカードによるコントロールデッキといえるでしょう。
古えの時代から存在し、時代と共に強化、洗練されて現在でも進化を続けるデッキ、それがオースです。
ヴィンテージをやるならば、ぜひチェックしておきたいデッキです。
そして、デッキを組む上で足りないカードはカードショップはま屋でぜひ探してみて下さいね!
それではまた次回、はま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。
この記事を書いた人
小林(オサ)
北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記」