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つちやのハネムーン大作戦!! 最終回
はま屋.comをご覧のみなさん、こんにちは。日本人最高峰MTGプレイヤー(身長的な意味で)つちやです。
おかげさまをもちまして、この春に結婚することが出来ました私つちやが、その勢いに乗ってPTQを突破しハネムーンがてらホノルル行っちゃうぜ!というノリで書き始めた連載も今回がいよいよ最終回。
8/17(日)に開催された国内最後のプロツアー「タルキール覇王譚」予選 in 晴れる屋トーナメントセンターに参加してきました。
デッキ調整編
前回からの間にはま屋松本店でのGPT神戸や板橋でのPTQなどの大会が開催されていましたが、仕事のため不参加が続いていました。
しかし、今回のPTQに目標を絞り、関東のPTQでは上位に多いだろうということでBGを仮想敵として用意し、ひとり練習を重ねていました。
その結果得られたのは、タルモツインではBGに対して、特に後手での相性が絶望的ということでした。
1ターン目に手札破壊、2ターン目にタルモゴイフ、又は闇の腹心からの3ターン目ヴェールのリリアナ。毎回そんなに都合よく回らないだろうと思っていました。
しかし、手札破壊は6~7枚、タルモゴイフと闇の腹心もあわせて8枚。
リリアナは4枚のみですが、3ターン目のアクションは単純に除去を構えられているだけでもタルモツインではキツいため、BG側が有利な展開が何度プレイしても安定して繰り返され、マウントを取られてしまいます。

また、最近ではBGが同系を意識して未練ある魂を採用するためにタッチ白しているのも向かい風です。
黒緑2色では基本的に飛行クリーチャーを止めることが出来なかったので、タルモゴイフや大きく育った漁る軟泥をタップしながら、やっかい児やヴェンディリオン三人衆で空からダメージレースを仕掛けることが出来ていました。
しかし、これらの飛行クリーチャー部隊はタフネス1ばかりなので未練ある魂でスピリット・トークンを並べられると、途端に殴りに行くことが出来なくなってしまいます。
守りだけでなく、消耗戦になったときには1枚で4体もの飛行クリーチャーを展開するフィニッシャーにもなりえます。

高原の狩りの達人
そんな中BGに耐性をつけるため高原の狩りの達人を採用したタルモツインのレシピを発見。
- タルモツイン
- Main Deck(60 cards)
- 4 タルモゴイフ/Tarmogoyf [商品検索]
- 4 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage [商品検索]
- 3 詐欺師の総督/Deceiver Exarch [商品検索]
- 3 やっかい児/Pestermite [商品検索]
- 2 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells [商品検索]
- 4 稲妻/Lightning Bolt [商品検索]
- 4 血清の幻視/Serum Visions [商品検索]
- 4 差し戻し/Remand [商品検索]
- 2 謎めいた命令/Cryptic Command [商品検索]
- 1 電解/Electrolyze [商品検索]
- 1 よじれた映像/Twisted Image [商品検索]
- 2 炎の斬りつけ/Flame Slash [商品検索]
- 4 欠片の双子/Splinter Twin [商品検索]
- 2 島/Island [商品検索]
- 1 山/Mountain [商品検索]
- 1 森/Forest [商品検索]
- 4 沸騰する小湖/Scalding Tarn [商品検索]
- 4 霧深い雨林/Misty Rainforest [商品検索]
- 3 蒸気孔/Steam Vents [商品検索]
- 1 繁殖池/Breeding Pool [商品検索]
- 1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground [商品検索]
- 2 硫黄の滝/Sulfur Falls [商品検索]
- 2 内陸の湾港/Hinterland Harbor [商品検索]
- 1 僻地の灯台/Desolate Lighthouse [商品検索]
- Sideboad (15 cards)
- 1 殴打頭蓋/Batterskull [商品検索]
- 2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus [商品検索]
- 1 光と影の剣/Sword of Light and Shadow [商品検索]
- 1 呪文滑り/Spellskite [商品検索]
- 1 不忠の糸/Threads of Disloyalty [商品検索]
- 2 古えの遺恨/Ancient Grudge [商品検索]
- 1 対抗変転/Counterflux [商品検索]
- 1 払拭/Dispel [商品検索]
- 1 否認/Negate [商品検索]
- 1 嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms [商品検索]
- 2 神々の憤怒/Anger of the Gods [商品検索]
- 1 火柱/Pillar of Flame [商品検索]
これまで漁る軟泥が採用されていたスペースを高原の狩りの達人に置き換えたものです。

それに伴い、マナベースやサイドボードにも若干の変更点が見られます。
マナベースの変更点
- 繁殖池が2枚→1枚に
メインボードに高原の狩りの達人が採用されたことによりマナ域や役割の被っている強情なベイロスがサイドボードからも解雇されたのも緑マナが減らされた要因でしょう。
サイドボードの変更点
- 大祖始の遺産の採用
上で述べたようにサイドボードから強情なベイロスが解雇されたというのも変更点の1つですが、大きな変化として漁る軟泥が解雇された分の墓地対策ということで大祖始の遺産が採用されている点ですね。
大祖始の遺産の採用により稲妻では対処出来ないサイズまで育ってしまったタルモゴイフのサイズを小さくすることが出来ますし、漁る軟泥にもにらみを効かすことが出来ます。使ってみての感想
このレシピをベースに数枚入れ替えたものをテスト。試してみるまでは「2/2が2体出たところでなあ・・・」なんて思っていましたが、実際にプレイしてみるとこれが思いのほか活躍しました。
BG相手の負けパターンは先に盤面を制圧されてしまい、あとは除去を構え続けられてしまう状態です。
しかし、高原の狩りの達人は戦場に出たときにトークンを出すのでリリアナのマイナス能力だけでは対処出来ない上、変身を防ぐためには対戦相手は呪文をプレイしなければいけないので、動く側と構える側の切り替えを起こすことが出来ます。
BGもタルモツインもクロックパーミッション的な性質が強く、相手にアクションを取らせて対処をしていく方が有利に展開を進められるため、これは非常に重要な点と言えます。
また、タルモツインでは相手の場に干渉出来るカードがほぼ稲妻だけでしたので、高原の狩りの達人から高原の荒廃者へと変身したときにクリーチャーとプレイヤーに2点ダメージを与える能力も重要です。
わずか2点とはいえ、プレイヤーへのダメージはリリアナの忠誠値を減らすことが出来ますし、クリーチャーへの2点ダメージは闇の腹心やスピリット・トークンなどの低タフネスクリーチャーはもちろんのこと、稲妻と組み合わせることで基本サイズのタルモゴイフ(クリーチャー、土地、ソーサリー、インスタントが墓地に落ちていて4/5)を討ち取ることも出来ます。
必要なのは序盤の攻防でマウントを取られないためにタルモゴイフ、闇の腹心、ヴェールのリリアナに対処出来るカードです。
とはいえ、さすがにそんなカードは見つけることが出来ませんでした。
が、可能性を感じるカードはありました。イゼットの魔除けです。
クリーチャー限定のショック、呪文貫き、信仰無き物あさり(あるいは入念な研究)と1マナで出来る効果を3つの中から選べる代わりに呪文コストが2マナになったこのカードは、個人的にはあまり好きなカードではなかったのですが、後手でも闇の腹心とヴェールのリリアナには対処出来るうえ、タルモツインに不足している稲妻以外に盤面に干渉するカードなので採用してみることにしました。
サイドボードの大祖始の遺産についてですが、自分がタルモゴイフと瞬唱の魔道士を使っているこのデッキでは、火力でタルモを対処出来るメリットよりもデメリットの方が大きいと感じました。
漁る軟泥の代わりの墓地対策ということで採用しているのだと思いますが、そもそも今のモダン環境で墓地対策が必要なデッキがあるのかと考えたとき、必要なのはメリーラ・ポッド、ストーム、リビングエンドなどがあげられますが、メリーラ・ポッドは最近では墓地を経由しないテューンの大天使コンボも搭載しているうえ、神々の憤怒で対応可能。
ストームやリビングエンドは使用者が少なく対策を緩めてもいいだろうと判断し、墓地対策はゼロで臨むことにしました。
PTQ使用デッキ
そんな訳で今回ホノルルへの権利を賭けて挑んだデッキがこちら
- ツチヤヒデアキ
- Main Deck(60 cards)
- 3 島/Island [商品検索]
- 1 山/Mountain [商品検索]
- 1 森/Forest [商品検索]
- 3 沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZE) [商品検索]
- 3 霧深い雨林/Misty Rainforest(ZE) [商品検索]
- 3 蒸気孔/Steam Vents(RR) [商品検索]
- 1 繁殖池/Breeding Pool(GC) [商品検索]
- 1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GC) [商品検索]
- 4 硫黄の滝/Sulfur Falls(IS) [商品検索]
- 2 内陸の湾港/Hinterland Harbor(IS) [商品検索]
- 4 タルモゴイフ/Tarmogoyf(FS) [商品検索]
- 4 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(IS) [商品検索]
- 3 やっかい児/Pestermite(LR) [商品検索]
- 3 詐欺師の総督/Deceiver Exarch(NP) [商品検索]
- 2 高原の狩りの達人 [商品検索]
- 1 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MT) [商品検索]
- 4 稲妻/Lightning Bolt(M11) [商品検索]
- 4 血清の幻視/Serum Visions(5D) [商品検索]
- 4 差し戻し/Remand(RA) [商品検索]
- 2 イゼットの魔除け [商品検索]
- 1 蒸気の絡みつき [商品検索]
- 2 謎めいた命令/Cryptic Command(LR) [商品検索]
- 4 欠片の双子/Splinter Twin(RE) [商品検索]
- Sideboad (15 cards)
- 1 殴打頭蓋 [商品検索]
- 1 呪文滑り/Spellskite(NP) [商品検索]
- 1 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MT) [商品検索]
- 2 不忠の糸/Threads of Disloyalty(BK) [商品検索]
- 2 神々の憤怒/Anger of the Gods(TH) [商品検索]
- 1 焼却/Combust(M12) [商品検索]
- 1 四肢切断/Dismember(NP) [商品検索]
- 1 対抗変転/Counterflux(RR) [商品検索]
- 1 否認/Negate(M14) [商品検索]
- 1 払拭/Dispel(RR) [商品検索]
- 1 古えの遺恨/Ancient Grudge(IS) [商品検索]
- 1 自然の要求/Nature’s Claim(WW) [商品検索]
- 1 仕組まれた爆薬 [商品検索]
プロツアー「タルキール覇王譚」晴れる屋予選参戦レポート
Uターンラッシュによる渋滞をケアして前日の夜から出発し、車内で仮眠をとっての参加。久々にPTQに参加できることに心が躍ります。
今回は参加者305人の9回戦からのベスト8による決勝という長丁場。目指すはホノルル!
対戦成績
- スイスラウンド
- R1 ブルームーン ○○
- R2 ウルザトロン ××
- R3 Zoo ○○
- R4 親和 ××
- R5 BGw ××
- R6 ヘイトベア ×○△
- R7 トリコロール ○○
- R8 ジャンド・ポッド ○○
- R9 青赤《欠片の双子》 ××
4勝4敗1分け・・・。
残念ながらホノルルへの道は閉ざされてしまいました。
おわり
おわり・・・?
いやいや、おしまいにはまだ早い!今週末に開催されるGP神戸で13勝2敗以上の成績を残すことが出来ればプロツアー「タルキール覇王譚」への参加権利が手に入れられるのです!
4勝4敗1分けと結果は散々でしたが、久々に大会に参加し反省点やポイントも見えてきました。残された日にちはわずかですがGPでの上位入賞を目指し試行を重ねていきたいと思います。
それでは神戸でお会いしましょう。
つちや
この記事を書いた人
つちや
長野県が誇る日本人最高峰のMTGプレイヤー(身長的な意味で)。早寝早起きが得意。
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